能勢電鉄には終電専用の放送がある?

能勢電鉄には終電専用の放送がある?

これは2020年1月に阪急川西能勢口駅の普通・池田ゆき最終電車の駅放送を収録していた時のお話です。実は能勢電鉄には終電専用の駅放送があるようです。と、いうのも明らかに通常では使用されないパーツが使用されているのです。

通常

「皆様 まもなく 4号線に 普通 妙見口ゆきが 到着します 
 危険ですから 黄色い点字ブロックの内側に お下がりください」

終電
「皆様 まもなく 4号線に 普通 妙見口ゆき 最終電車が到着します
 危険ですから 黄色い点字ブロックの内側に お下がりください」

お分かりいただけますでしょうか。通常時とは異なり「妙見口ゆき」という行先単体のパーツが使用されています。これは発車放送も同様です。
そこで、他の終電となり得る列車の駅放送が、果たして終電専用のものとなっているのか、調査・収録してまいりましたのでここに記します。

↑2020年1月に収録した川西能勢口発・妙見口ゆき最終の駅放送


そもそも、終電放送はどこで聞ける?
能勢電鉄では、全駅で自動放送が導入されていますが、種別・行先の区別が可能な詳細型は川西能勢口・平野・山下・日生中央駅のみで、その他の駅は停車・通過の区別しかできない簡易放送となっております。ではその4駅で終電となる列車は・・・。
2018年ダイヤ改正時点では
川西能勢口発 妙見口ゆき 川西能勢口・平野・山下駅で聴取可能
妙見口発 川西能勢口ゆき 山下・平野駅で聴取可能
山下発 日生中央ゆき 山下駅で聴取可能
日生中央発 山下ゆき 日生中央駅で聴取可能
以上です。

ここで疑問に思った方、その通りです。
妙見口発 川西能勢口ゆきの後、平日は山下0時47分発となる、平野ゆき最終が存在しています。実は、この列車では終電である旨が案内されません。発車標を見ても、他方面の最終とは異なり、最終である旨が表示されていません。理由まではわかりませんが、もともと平野駅で夜間停泊させるための列車であり、利用者が著しく少ないため、専用のパーツを持つことを見送られた、と私は推測しております。実際、収録する際に該当の列車に3度乗車しましたが、いずれも車内は私1人でした。


実際に収録してみて感じたこと
これらの駅放送は、すべて阪急宝塚本線の終電が発車した後のものです。これを収録したのち始発で帰宅することになるのですが、能勢電鉄では始発が阪急と比べ5時と遅く、かなりの時間を浪費してしまいます。(そりゃあ日本の私鉄で1番早い始発と比べられちゃ困るわな)そこで、平野ゆき終電に乗車し、平野駅から川西能勢口駅まで歩いて帰宅時間を早めようと考えました。6km程度とそれほど長い道のりではなく、川西能勢口駅前まで90分ほどでした。私は利用しませんでしたが、川西能勢口駅前にはネットカフェがあります。

収録される方へ
収録される方へひとつ注意があります。土休日の収録はおススメできません。というのは、終電の時刻に関係しています。能勢電鉄の終電は平日か土休日かで時刻が最大30分程度異なります。
日生線では土休日は日生中央ゆきより山下ゆきの終電のほうが遅いため、山下駅で日生中央ゆきを収録したのち、日生中央駅で山下ゆきを収録することが不可能です。
平日では、山下ゆきの後に日生中央ゆきがもう1本あるため、両方の回収が可能です。「え?山下ゆき最終がそのまま日生中央ゆき最終になるんじゃ駅放送は録れなくね?」と思った方、半分正解です。ここで、山下駅の運行形態について説明します。
日生線から来た山下駅折り返しとなる日生中央ゆきは、一度2号線に入り、本線上を折り返して1号線に入線します。最終である旨が案内されるのは1号線に入線した時です。つまり、2号線に到着後急いで1号線に移動すれば日生中央ゆきの回収が可能というわけです。また、川西能勢口ゆきの終電はそれよりも前ですのでこちらも回収が可能です。

それにしても、能勢電鉄は急行や大阪梅田といったパーツもあり、奥が深いですね~。
聞くところによると、車内放送も終電専用のものが用意されているようです。そちらも要調査ですね。
今回、収録した音声をまとめた動画をYoutubeへ投稿する予定ですので、しばらくお待ちください。それでは。

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